無力

死にたい。
わたしが生きる理由ってなんだ?わからない。
涙が人を強くするなんて大嘘だ。
苦労はいつか必ず報われるなんてクソ喰らえだ。

学校では生きていく上で役に立つのかも分からない難しい数式や英単語を教える癖に生き方ひとつも教えてくれない。
わたしには数式や英単語よりもよっぽど人生の正解を知りたい。
正解を知ったところで何が変わるのかはわからないし
正解の正解が本当に正しいことかはわからない。
ただ生きるとっかかりみたいなものが欲しい。ただそれだけだ。

まだこれから長い人生を生きていく自信が湧かない。
生きているだけですごく痛い。
人は何を理由に生きているのか。
17年生きてきて、でもそれでもまだ人生の土俵にも立っていないわたしに死ぬ資格はあるのか?
ゲームの中の世界のようにデータを全て消して、やり直しをして人生をリセマラしたい。
壊れきったわたしの世界、わたしの綻びを丁寧に丁寧に繕いたい。

とはいえ死は怖い。自死は救済にもなり得るが取り返しはつかない一生に一度の瞬間。
死ぬ瞬間、一体わたしは何を考えるだろうか?
現世から解放されたことへの安堵か?それとも人生を全う出来なかったことに対する後悔か?死は未知だからこそ魅力的に思えるのだろうか。

明日、もし世界が終わるとしたらわたしはどう思うだろう。わたしが自死を選ぶその前に、皆平等に死んでいくことができる。
早く世界が滅びてしまえばいいのに。
そうすれば何も考えずに済むね。そんな思考すら醜くて嫌になってしまう、全てが平等に終わればいいのに。