触れたら壊れてしまうから
ひび割れたアスファルトに伝う雨がゆっくりと丁寧に傷を作っている おかしいな
でも痛くはないんだ
鬱陶しいほど輝く街のネオン 趣味の悪い手編みのマフラー
目を覚ますべきなのは僕なんだ
窓に反射した光が歪んだ
いつかのあの日は真っ直ぐだったのにな
心地よい夢を見たはずが昨日の事のようにあの日を繰り返す夢に変わった 酷い夢
霞んだ視界に慣れすぎてしまったようだ
明日も報われない日が来るなら僕が傷口になるよ 約束したよ 覚えてる?
だからもう少し もう少しだけ 昨日の夢を見させて ねえおねがい